京都大教授の藤井聡氏が12日放送のABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」に出演した。

 番組では米国のトランプ政権との関税交渉をめぐり石破茂首相が9日、千葉県船橋市内で行った街頭演説で「国益をかけた戦いだ。なめられてたまるか。たとえ同盟国であっても正々堂々言わなければならない」などと述べたことを取り上げた。

 藤井氏は「これを見た時、驚がくしたんですね。歴史上最大の失言になり得る言葉」と感想を語った。その理由について「『なめられてたまるか』って日本語だったら、じゃれ合いみたいな言葉に聞こえますけど。理屈で言うと『なめる』と言うことは『侮辱する』ということなんです。『たまるか』という言葉は『耐えられない、許さない』って言っている。だから『トランプよ、お前は僕のことを侮辱している。その侮辱していることを俺は絶対に許さない』と訳すことができるんです、英語では」と解説。

 さらに石破首相が戦いだと言及していることについても「違うんですよ。トランプは『ディールをしよう』と言ってきている。ディールというのは、相手の立場も考慮しながら交渉していくもんです。戦いというのは相手を潰す行為。これを字義通り訳されたらアウトです」と警鐘を鳴らした。

 発言が街頭演説中であったことから「外務省が焦って、ものすごい翻訳を調整した。ロイターの記事が出たんですけど、めちゃくちゃライトな英語になっているんですって。ものすごくぬるく訳してくれたんで、これはトランプが気付かない可能性はあります」と見解を述べるとMCの東野幸治も「外務省のファインプレーでもある」とコメントしていた。