陸上の日本選手権2日目(5日、東京・国立競技場)、男子100メートル決勝で桐生祥秀(日本生命)が〝歓喜の涙〟を流した。
今大会は優勝候補のサニブラウン・ハキーム(東レ)、柳田大輝(東洋大4年)がまさかの予選敗退。波乱の一戦を制したのはベテランだった。ファイナリスト8人中4人が大学生という若い顔ぶれだったものの、中盤の競り合いから後半に抜け出すと、トップでゴールに飛び込んだ。10秒23(追い風0・4メートル)で5年ぶりの優勝を飾った桐生は「久々だったし、もう本当になんだろう、自分勝手かもしれないけど、会場が自分のために喜んでくれたという感じがした」と肩を震わせた。
2021年年東京五輪はリレーメンバーで代表入りを果たすも、個人での代表切符は逃した。22年日本選手権後は、大学時代から潰瘍性大腸炎を患っていたことを告白。同種目で日本人初の9秒台をマークした桐生だが、近年は苦戦を強いられていた。
それでも、今大会で復活を印象づけた。今後は世界選手権(9月、東京)出場を見据える上で「今日だけ喜んで、明日からしっかり練習したい」と気を引き締めつつ「まだタイム的には世界では戦えない。もう1回この舞台で、みなさま前でしっかりと走れるようにしたい」とレベルアップを誓った。











