ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)を巡り、海外ではフェザー級への転向論が再燃している。

 フィリピンの専門メディア「PhilBoxing.com」は「日本ボクシングの黄金時代は軽量級に限られている」と題する記事を掲載。「日本人ボクサーがフライ級で主要タイトルの半分を保持し、バンタム級では実質的に全ての世界ベルトを保持することから、2023年後半からスーパーバンタム級王者に君臨する井上尚弥は、日本ボクシングが黄金時代を迎える可能性があると語った。しかし、ここ数か月、フェザー級以上の日本人ファイターが相次いで世界戦で敗れているため、その黄金期はまだ下の階級に限られている」と記した。

 その上で、5月にIBF世界フェザー級王者アンジェロ・レオ(米国)に亀田和毅(TMK)が判定負けし、6月にはWBO世界ウエルター級王者ブライアン・ノーマン(米国)に佐々木尽(八王子中屋)がKO負けを喫した事例などを紹介。「スーパーバンタム級より上での失敗歴を考えると、フェザー級に転向して世界タイトルを獲得し、支配力を拡大しようとするモンスター井上へのプレッシャーは高まっている」と指摘した。

 一方で、井上は12月に計画されていたWBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国)への挑戦を白紙に戻し、WBC世界スーパーバンタム級1位アラン・ピカソ(メキシコ)と対戦するとも伝えられている。

 この動きに対し、同記事では「最近の展開は、井上の2025年9月以降の計画に混乱を招いている。当初の計画はボールとのフェザー級戦だったはずだ。井上がフェザー級に転向し、再び世界タイトルを獲得し、スーパーバンタム級を超える日本の失敗を打ち破る姿を見ることはできるのだろうか?」と疑問を投げかけた。