陸上の日本選手権初日(4日、東京・国立競技場)、女子400メートルのフロレス・アリエ(日体大)が笑顔のデビューを果たした。

 世界選手権(9月、東京)の代表選考会を兼ねたこの日の予選は8レーンで登場。得意の後半で順位を押し上げ、53秒48で2位に入り、5日の決勝進出を決めた。レース後には「ものすごく声が聞こえて、もうちょっと集中しようかなと(笑い)。緊張は思ったよりしなかった」と振り返った。

 フロレスの父はペルーと日本、母はペルーとイタリアにルーツを持つが、6月に日本国籍を取得した。世界選手権出場の可能性が浮上するも「半分うれしくて、半分プレッシャーも感じた」と本音を吐露。今大会に向けては先月の日本インカレ時にサブトラックで他選手と衝突して指の骨にヒビが入ったことから、調整が難航したという。「自分の中では本当に60~70%くらい。自分の中でもしんどい状況。正直に言うとみんなの期待に応えられない」と明かした。

 それでも「結果というよりも楽しく走れたら。みんなのために走り切ろうと思っている。勝負というよりかはみんなのために走る」と気持ちは折れていない。決勝の舞台でも今出せる最高のパフォーマンスを見せつける。