日本カーリング協会は2026年日本選手権を6月7~14日に神奈川・横浜BUNTAIで開催するが、2年連続での首都圏開催に踏み切った裏には〝あるビジョン〟が隠されていた。

 首都圏での初開催となった25年日本選手権は、用意された約2000枚のチケットが全日程で完売。さらに協賛社も例年の倍以上となる24社に増加した。大会関係者は「想像以上の盛り上がりだった」と口をそろえ、大会実行委員長の酒巻智氏も「成功と言っていい」と大絶賛していた。

 現時点で26年ミラノ・コルティナ五輪の国別代表枠は男子、女子、混合ダブルスの全てで獲得できていない。26年日本選手権に五輪出場チームがゼロになる可能性がある中でも、想像以上の反響が日本協会や横浜市などを動かしたという。

 また横浜市は29年世界選手権(女子)の開催を目指すと公言している。誘致成功に向けた実績づくりとの見方もあり、あるカーリング関係者は「カーリングの氷をつくるのは本当に難しい。そういった意味では、まだ日本では製氷のノウハウも学ぶことがプラスになるのでは」と指摘。水面下では着々と準備が進んでいるのだ。

 かつての日本選手権は北海道や長野などの地方開催が主流だった。それだけに別のカーリング関係者は「首都圏でやってくれるのはありがたい」と感謝しきりの様子。カーリング界のさらなる発展へ、大きな意味を持つ大会となりそうだ。