【東スポ音楽館】今年、デビュー30周年を迎えた演歌歌手・美貴じゅん子が記念シングルとして18日にリリースしたのが「流氷たずね人」(作詞・石原信一/作曲・岡千秋)だ。作家陣が「美貴にしか歌えない世界を創った」と力を込めた一作となっている。

 ――新曲はどんな作品ですか

 美貴「前作『海峡流れ星』に続く作品なんですが、前作が主人公の女性が会いたい人に必ず会えると信じて、流れ星に願いを託したというもの。今作品は、その女性の願いはかなわず、オホーツクの岬にたたずむという切ない作品になっています」

 ――歌詞の中に「鴎(かもめ)」が登場しますが、前々作のタイトルが「放浪かもめ」だった

 美貴「同じ石原先生に書いていただいたのですが、石原先生は“美貴はかもめが似合う”っていうんです。この女性には最後、かもめだけがついてくる。そういうイメージなんだそうです」

 ――なんか切なすぎま
すね

 美貴「先生方は“美貴は歌の世界で幸せになっちゃいけない”っていうんです。実生活では歌手として復帰し、幸せになりましたが、歌の中では長い冬眠生活で苦しんでいたことを歌ってほしいみたいです。先生方が言うには“美貴にしか歌えない世界を創り上げていく”ということで、『放浪かもめ』『海峡流れ星』『流氷たずね人』の3部作を作ったそうです。恋を諦めないというのが大きなテーマなんですが、私も諦めないで生きてきたので、重なり合う部分はあります」

 ――1996年にシングル「ほおずき」でテイチクからデビューして今年は30周年

 美貴「一番の思い出といえば、歌手として復帰できたことですね。2020年6月4日にテイチクの会社を訪れるんですが、その時のドキドキ感はいまでも忘れないし、言葉では言い表せないです。シングル『土下座』で復帰したのが2021年4月21日なんですが、私にとって6月4日も忘れられない日です」

 ――先日は30周年記念のパーティーも行った

 美貴「ニューオータニというとこころで開催させていただき、330人以上の方に来ていただいたのは夢のような話でした。奇跡的に復帰をさせていただき、みなさんに感謝しかないのですが、この30周年のパーティーを区切りに感謝しているだけではなくて、歌手としてヒット曲を作ることで恩返しをしたり、人として何かみなさんに恩返しできるように、これからを生きていきたいなと思っています」