【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑#620】「ヤクルーナ」とは、ブラジル、ペルー、コロンビアなど南米各国に伝わる半魚人である。インカ時代から現地でしゃべられているケチュア語で「水の人間」を意味する。

 ヤクルーナは、全身がくすんだ灰緑色をしており、あごの下にはコイかナマズのような小さいヒゲが2本生えている。指の間には水かきがある。この辺の姿は、日本人からすると、カッパに見えてしまう。首には大蛇を巻いており、人魚を家来にしている。

 主にアマゾン川を移動するが、ワニにまたがって移動するという。昼間は、片目だけをつぶって寝ており、夜になると活発に活動する。

 水中にある美しい神秘的な街に住んでいるとされ、人間がうっかりその街に住み着いてしまうと、人間社会に戻れなくなってしまい、ヤクルーナと同じ姿になってしまうと言われている。ヤクルーナは、美しいイケメンに変身し、「一緒に泳ぎましょう」と言って誘惑し、女性をトリコにしてしまうのだ。水中都市に誘われた女性は、身の回りのことを全て人魚がやってくれる上に、毎日豪華な食事が振るまわれ、次第に自分が人間だったことを忘れてしまう。

 このストーリーは、テレビ版「ゲゲゲの鬼太郎」に似たような物語が語られている。南方の「カエル人間」の世界に誘われた人間が、人間社会に嫌気が差して、最終的には、カエル人間になってしまうという展開である。