【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑#619】2019年8月11日未明、米国で、頭部が旧型のブラウン管テレビという怪人が人の家の軒先にテレビを配り歩くという怪奇事件が起きている。

 発生したのは、バージニア州ヘンライコ郡ハンプシャー地区の住宅街。公開された監視カメラの映像によると、ジャンプスーツ姿の1人の不審者が現れた。頭にブラウン管テレビをかぶっており、手にブラウン管テレビを抱えている。そして、民家の庭先や玄関の前にテレビを置いていた。

 被害者のほとんどは、この怪奇事件を深刻には受け止めておらず、「タチの悪い誰かのいたずらだ」として一笑に付しているが、犯人の目的ははっきりしない。

 市民から受けた地元の郡警察は、50軒以上の民家に放置された60台に及ぶブラウン管テレビの回収に振り回され、大変な苦労をしてしまった。

 実は、その前年8月にもヘンライコ郡の別の地域で、同じような事件が発生している。2018年と2019年の犯人が同一人物であるか否かは不明だ。地元では「テレビのサンタクロース」「テレビサンタ」などと呼ばれた。

 ブラウン管テレビを配った目的もはっきりしていない。頭部がテレビであるという怪人は異常である。

 街中を徘徊する怪人と言えば、「マッドガッサー」が連想される。ナチスドイツに影響を受けた人物が、ドイツ軍の毒ガス部隊をイメージした「マッドガッサー」を演じたことがあったが、この「テレビサンタ」も、なんらかの政治目的を持った人物なのであろうか。