セガサミーフェニックスの最終戦勝利は、初優勝と同時に監督を勇退される近藤誠一さんの花道を見事に飾る結果となりました。最終戦はいつもの勝利者インタビューがないので、私は個人的に4人に話を伺い、短い動画を上げさせていただきましたが、そこにいらっしゃった近藤さんを見て、あることを思い出しました。Mリーグ初年度のレギュラーシーズン最終戦です。
当時、近藤さんが選手として所属していたフェニックスにはファイナル進出の可能性がほとんどなく、非常に難しい立場での一戦。そんな中でトップを取った近藤さんは試合後、インタビューを「やりたくない」とおっしゃいました。今に至るまであの時ほどハッキリと言われたことはないので、私にとっても人生で一番記憶に残るインタビューと言っても過言ではないのですが、考えてみれば当然です。今では次ステージ進出がほぼない立場で打つケースが毎年のように起こりますが、Mリーグとしてはあの時が初めて。ご本人も「どうしてよかったのか分からない」「葛藤ばかりだった」「話しようがない」ということだったんだと思います。
でも、私はだからこそ聞きたかった。「その葛藤を話してください」「視聴者もそれを知りたいはずです」とお願いしたんです。すると近藤さんは「そうか…」と逡巡しつつもうなずき、インタビューで苦しかった胸の内を正直に明かしてくださいました。本当に感謝していますし、あの時、最後に近藤さんがおっしゃった「フェニックスはいつか羽ばたきます」という言葉が現実のものになったと思うと…。
そんなことがあっての今季の優勝ですから、私としても感慨ひとしお。勢い余って試合後に近藤さんに「正直、選手として優勝したかったんじゃないですか?」と聞いてしまったのは、今までの信頼関係があったからこそということでお許しください。ご本人は「それどころじゃなかったよ~」と笑っていましたが、私もファンも戻ってくるのをお待ちしています。いずれにせよ、おめでとうございました!













