社会学者の古市憲寿氏が16日、関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演。芸能界を引退した元タレント中居正広氏がフジテレビなどが設置した第三者委員会の調査報告書に〝反論〟したニュースにコメントした。

 中居氏の代理人弁護士は12日、「本人から事情聴くなどした結果、性暴力の実態は確認されなかった」と主張し、中居氏の人権救済のため第三者委に証拠の開示を請求すると明らかにした。

 さらに第三者委員会の調査に「当初、中居氏が守秘義務解除を提案していた」とし、約6時間にわたってヒアリングに応じたものの、報告書には発言の要旨がほとんど反映されていないと指摘した。

 古市氏は「第三者委員会の報告書って今回あくまでも、フジテレビのガバナンスをどうするか、フジテレビをどう再生するかってことがメーンの目的だったはずなんです」と前置きし、「にもかかわらず、中居さんという個人に対して性暴力があったか?なかったか?というところに焦点を当てる必要があったのか。僕はなかったと思う」と指摘した。

 仮に性暴力があったのか?に焦点を当てるなら、日弁連のガイドラインに沿うべきだとし「その中にも『事実認定をする場合はその影響にも十分配慮する』という項目があるんです。果たして今回の第三者委員会は十分に影響に配慮して性暴力という表現を使ったのか? そこは配慮が足らなかったと思う」と苦言を呈した。

 その上で「しかも性暴力という文字が踊る事態というのは、相手方女性に対しても二次被害になりかねない」と訴え「性暴力という言葉からは、われわれ一般的にレイプか?と思い、〝レイプ被害者だ〟と、もしかしたら不当なレッテルを相手方女性に張ることになったかもしれない。中居さんにとっても相手方女性にとっても影響力をまったく考慮してないという意味で、報告書は配慮が非常に足らなかったかなというのは思います」と憂慮した。