14日のNHK連続テレビ小説「あんぱん」第33回で、日中戦争下の世相を背景にヒロイン・のぶ(今田美桜)が、親しい嵩(北村匠海)と意見を異にして再び険悪なムードに陥った。
地元高知で女子師範学校に通うのぶと、東京の芸術学校で学ぶ嵩。実家の石材店にいた豪(細田佳央太)の中国出征を機に、のぶは兵士を応援する活動を始め、「愛国のかがみ」と称賛される。嵩は図案コンクールで佳作に入選。受験合格も含めて、のぶの励ましに感謝する嵩はハンドバッグを贈った。
のぶは「こんな美しいもん」と感謝しつつ、受け取りを拒む。「こんなぜいたくなもんに使うお金があったら、戦地の兵隊さんに献金すべき。そう思わん?」。嵩が「思わない」と答えると、「ウチはちっともうれしゅうない」とのぶ。嵩は「美しいものを美しいと思ってもいけないなんて、そんなのおかしい」と続け、さらに「先生になったら子供たちにそういうふうに教えるの? そんな先生、僕はイヤだな」とまで言った。
軍国女学生化するのぶは、以前にも東京で自由を謳歌する嵩を一喝。気まずさから距離が開いた2人だが、周囲の尽力でわだかまりが消える。そこから再び衝突した。
「あんぱん」は、戦時を経験した漫画家やなせたかしさんと妻の小松暢さん(いずれも故人)をモデルとした物語。史実では日本は戦争に敗れ、愛国・軍国教育を担った教師たちは、手のひら返しで生徒に接した。
そこで気になるのは、劇中の昭和12(1937)年から8年後に訪れる「戦後」だ。X(旧ツイッター)では、「たぶん十字架を背負って生きていくことになるんやろな」「教科書に墨を塗りながら後悔するのはのぶになるのか」とのぶの今後も関心を呼んでいる。
やなせさんと小松さんが出会ったのは、終戦直後の高知新聞社だったと言われる。のぶについては「戦後新聞記者になるんやから、戦時中でも戦争はあかん事やというスタンスで行って欲しかったな」とのX投稿も。ドラマでは、敗戦まで「愛国のかがみ」として突っ走るのか、戦時中に〝転向〟するのか、見どころの一つになりそうだ。











