写真の場面であなたならどうする? 何を切る? 下にある【答え】を読む前にまずは考えてみよう。

 6巡目。どんな手をイメージして打ち進めていくべきか…

【答え=8筒】このまま打ち進めていくとどんな最終形になるのか。雀士としてのレベルが分かれるポイントの一つが「構想力」だ。ツモに任せたいわゆる「手なり」でアガリまでたどり着ければいいが、最短距離を走ったつもりがかえって苦しい待ちが残り、アガリから遠ざかっているケースすらある。浅井堂岐(フ)は6巡目、ダブ南とはいえ孤立牌である南を切るかと思われたが、ペン7筒の受けを嫌って打8筒に。柔軟かつ攻守にも幅がある選択だった。

 各選手の捨て牌を見渡すと、特に色の偏りもなく切られている。「筒子の上(7・8・9)を誰も切っていなかったので、ペン7筒待ちでフィニッシュのリーチには持っていきたくなかったです」。ただでさえ手組みに便利な7筒が、捨て牌状況を見てなおさら簡単には出てきそうもないと感じた。「さらに1・3索のカン2索は仲林選手の現物で、伊達選手は序盤に2索を手出し。2人に対して比較的安全なブロックなので、持ちやすいターツでした」

 打点の種でもある南をキープできた理由は何か。「南を単独で持っている可能性があるのは、初手に8索から切って役牌が少し必要そうな太さんくらい。もちろん誰かが対子で持っていることはあるかもしれませんが、山に残っている可能性は相当ある。ダブ南が重なれば、ダブ南・ドラの3900点以上だし、鳴けるのは点数状況的にも強い」と、てこずりそうなペン7筒よりも南の重なりに期待した。

 これがまさにイメージ通り。9巡目に南を重ね、さらに数巡後には暗刻にまで成長。4・7萬待ちでテンパイすると、仲林圭(P)のリーチを受けて追っかけリーチし、直後に仲林が4萬をつかんでロン。気持ちいいアガリになった。