写真の場面であなたならどうする? 何を切る? 下にある【答え】を読む前にまずは考えてみよう。

 東4局の5巡目。挽回したい4着目で、既に他家からは仕掛けが入っている。3筒を持ってきて面子はできたが…

【答え=4筒】ラス目ながら赤、ドラで役牌対子。しかもまだ5巡目。満貫クラスは十分狙えるところでも、スパッと諦められるのも実力者のスキルだ。醍醐大(フ)は5巡目、3筒を引いてようやく面子が1つできたと思われたが、その面子を崩す4筒を選択し、アガリに向かわなかった。

 赤5萬、ドラの1索が面子になっていないとはいえ、ラス目から少しでも挽回したい手材料と思われたが、醍醐は小林剛(P)、浅見真紀(ド)の仕掛けを見たところで「スピードで追いつかないと判断しました。この局は横移動してくれないかという『お祈り』の局でした」という。

 東、南と鳴いている小林には「最終手出しが5筒切りで、ほぼ関連牌。1・3・5筒からの5筒切りといったケースもあるので、2筒切りは候補にありませんでした」と、手牌に2枚あった2筒切りを否定した。実はこの読みがズバリ正解。醍醐の予想そのままに、直前に5筒を切った小林は、カン2筒でテンパイしていた。

 次に浅見。「9筒の対子落としの後から、小林選手が切った5筒をチーして、危険牌にも見える4筒切りは、かなりアガリに向かっていると感じました」。こちらはテンパイまでいかずともイーシャンテン。結果的に、醍醐と持ち合っていた白の対子を頼りにアガリを目指していた。「ここでは今切られた4筒を合わせ打ちとするのですが、降りる時に、ただ降りるのではなく、少しでも横移動の可能性を増やせれば自身の失点を防げるので、浅見選手のテンパイへのアシストができれば」と、他者のアガリのコントロールさえ目指した。

 次巡、醍醐は持ち合っていた白を切って、浅見がポン。これで役ができた浅見は松本吉弘(A)から出アガリし、試合は進行。トップ目・小林の親番を、他者の力を借りて流すことに成功した。南場で逆転、トップを取った醍醐。まさに卓上を掌握した勝利だった。