ホームレスらしき男2人が盗んだクレジットカードで買ったスクラッチ宝くじで50万ユーロ(約7851万円)を当せんし、カード所有者は賞金を山分けすることを提案している。フランスメディア「M6インフォ」が24日、報じた。

 フランス・オート=ガロンヌ県トゥールーズ在住の男性ジャン=ダビド・E氏(40)は2月3日、車上荒らしに遭い、財布の入ったバッグが盗まれたため、銀行に連絡してクレジットカードをブロックした。

 誰かがカードを使って地元のたばこ店で52ユーロ(約8170円)の買い物をしていた。ジャン=ダビド氏は店を訪れ、自分のカードを使った2人の男がホームレスらしき人物で、カードでスクラッチ宝くじを購入し、うち1枚が50万ユーロも当たったことを知った。

 高額当選のためフランス国営宝くじ運営会社フランセーズ・デ・ジュー(FDJ)で換金することになるが、2人の窃盗犯はジャン=ダビド氏なしでは賞金を受け取ることができない。ジャン=ダビド氏がカードの盗難を銀行と警察に通報していたため、警察がFDJに連絡し、すでに賞金を差し押さえている。カード所有者以外が賞金を受け取ろうとすれば逮捕される可能性が高い。

 しかし、ジャン=ダビド氏としても、賞金を眠らせたままにし、当せん金の時効を迎え、FDJに納められるのはもったいない。

 そこでジャン=ダビド氏はフランス中のメディアで「私がいなければ、彼らは勝てなかったでしょうが、彼らがいなければ、私はこのチケットを買わなかったでしょう。彼らに賞金を分け与えたいのです。25万ユーロずつ山分けしましょう。このままでは当せんくじは使えなくなります。私の弁護士に連絡してください」とアピールしている。

 このスクラッチ宝くじの換金期限は30日以内。この金額があれば、ジャン=ダビド氏は返済期間25年の住宅ローンを15年で返済できると期待している。しかし今のところ、窃盗犯からの連絡はないという。