【宮崎祐樹連載 オリのゴリBsを知り過ぎた男(55)】以前にも書きましたが、ドジャースの山本由伸がインスタグラムで僕に関しての投稿をしてくれたことがありました。2019年に僕が引退するタイミングです。先輩がオリックスからいなくなることが寂しいといった内容です。

 そこにハッシュタグで#福良さんのモノマネでホテルの内線かけてくる人と記されていました。本当にね、僕を面白いひと回り上の先輩? おっさんと思ってくれていたんでしょうね。あの頃の由伸はまだ青年、というより少年ですよ。ロッカーが隣で、もうまさに18歳の男の子って感じでかわいかったですね。懐かしいです。

 当時の監督だった福良淳一さんのモノマネをする僕を面白がってくれていましたね。今現在も由伸とのご縁はつながっていて、先日は自主トレにも顔を出させてもらいました。いやもう、この時期にエグいボールを投げていましたよ。仕上がってますよ。すでに150キロ超です。真後ろで見ていると恐怖を感じるレベルです。

 あの立場になるともう、いろんな人が重要な案件に関わっていることは想像できます。用具だったりCM契約だったり、本当にいろんな方面に気を使っているんだろうと思います。だから僕としては、適度な距離感を大切にしています。いい投球をした時や優勝したタイミングでLINEは送りますが、不要な連絡はしません。陰ながら応援させてもらっています。

 由伸が僕のモノマネの話をしてくれていたので、ここからはドジャースのチームメート絡みのお話を公開します。あれは13年の秋くらいのことだったと思います。例年、宮崎で行われているフェニックス・リーグの時期でした。対戦相手の日本ハムには、オリックスでチームメートだった大引啓次さんが移籍1年目で在籍されていました。試合前の練習ではあいさつと情報交換を兼ねて、コミュニケーションを取っていました。

 13年といえば二刀流で日本ハムに入団してきた大物ルーキー・大谷翔平くんの1年目でした。どんなボールを投げるのか、打撃技術はどうなのかなど当然、話題になります。そんな流れで、僕が大谷くんがヒーローインタビューを受ける時の言葉のクセをつかんで、大引さんの前で披露したんですね。

 まだ初々しかった頃の大谷くんは語尾に「〇〇ですし、思いますし」という感じで「し」のイントネーションに独特のクセがありました。僕が声マネをして「今日めっちゃ調子良かったですし、野手のみなさんもしっかり守ってくださいましたし」と仕上がった芸を披露していました。

 だんだん調子に乗って、話を盛って「今日のピッチャーなんて全然、余裕でしたし~」とやっていると、大引さんが大谷くんを紹介してくれる流れになったんです。

 そこで初めてご本人にも披露させてもらいました。「もう本当に、マジでごめんね。勝手にモノマネさせてもらって、こんなのやってるんだけどね」と言いつつ、いつもの鉄板モノマネをネタ公開です。

 すると大谷くんは笑って「全然、大丈夫ですよ。それ、それどんどんやってくださいね」って言ってくれたんですよね。よっしゃー、本人の公認もらった~って喜んでいたのは今は昔ですね。今ではMLBのチャンピオンチームでシーズンMVPの超スーパースターですよ。あの「公認」は今でも有効期限、切れてませんかね?