【イケメンドクター・吉田眞の医学情報のウソ!ホント?】
脾臓(ひぞう)は左肺の下、胃の裏側に位置するコブシ大の柔らかい臓器です。脾臓には特有の細胞などはなく、そのほとんどが“血液”によって占められています。
この脾臓の役割の一つには、抗体を産生して体内の免疫能力を上げること、もう一つは古い赤血球を破壊し、破片を肝臓に送って“胆汁”を作らせることにあります。
「脾臓がなくても生命に支障が出ない」という説明の背景には、これらの働きがいずれも脾臓以外の臓器でも実行されている点にあります。
ただし、交通外傷などで脾臓が破裂した場合、脾臓内部の血液の損失に気を付ける必要があります。逆に言えば出血量さえ抑えられれば、脾臓破裂・脾臓摘出で死亡することはまずないのです。
最近になって、脾臓に多く含まれる「単球」という白血球が、心筋梗塞などの臓器障害を回復させる効果があることが分かってきました。また脾臓があることで、特定の細菌感染に対して免疫機能が強く働くことも知られています。
「なくても大丈夫」とはいえ、大切に保管して損のない臓器が脾臓だと言えるでしょう。
☆よしだ・しん=総合診療科医を経て、現在は精神科医。非常勤医師として、刑務所、少年院、ホームレス支援施設、高齢者の在宅診察などに従事し、精神医療のディープな部分につかる。2009年にはラジオパーソナリティーを務めた。
脾臓はいらない臓器なの?
コメント|0












