〝赤ベンツ不倫〟だけでは終わらなかった。東京地検特捜部は30日、自民党の広瀬めぐみ参院議員(58)が秘書給与を詐取した疑いがあるとして、広瀬氏の国会内の事務所や自宅などに強制捜査に入った。
 
 広瀬氏の疑惑は今年3月に週刊新潮が報じていた。「一昨年から昨年にかけて、国から給与が支払われる公設秘書に届け出ていた女性が勤務実態のない、いわゆる〝幽霊秘書〟で、給与を広瀬氏がまんま懐に入れていたというもの。広瀬氏は疑惑を否定していたが、特捜部のガサが入って、立件はもはや免れないでしょう」(野党関係者)

 広瀬氏といえば、昨年物議を醸した自民党女性局によるフランス研修で、料理やスイーツの写真をSNSに投稿。〝エッフェル姉さん〟で炎上した松川るい参院議員とともに問題となり、役員から外された。今年2月にはカナダ人男性と自身の赤色ベンツでホテルにチェックインする不倫劇の一部始終が新潮にスクープされていた。給与詐取疑惑は追及キャンペーンの第2弾だった。

 広瀬氏にとってこの日の強制捜査は寝耳に水だったようだ。「ガサが入った時には自民党本部にいて、慌てて都内の自宅に向かったそうです。秘書給与の詐取は過去に辻元清美参院議員が逮捕されているように重く、離党や議員辞職だけでは済まない事態になる」(同)

 一方で、特捜部は18日に堀井学衆院議員が秘書らを通じて選挙区内の有権者に香典を配った公選法違反の疑いで強制捜査に踏み切っていた。検察当局は女性初となる検事総長に畝本直美氏が就任し、ナンバー2の東京高等検察庁の検事長、東京地検トップの検事正も代わったばかりで、特捜部の活発な動きにはさまざまな観測が飛び交う。

「自民党の裏金疑惑で告発された16人は全員が不起訴となって、検察の弱腰姿勢が批判されていただけに新体制でなにか手柄を上げたいところ。堀井氏、広瀬氏ともに大物ではないが、バッジがついているだけで十分。ほかにも動きがあるかが注目されます」(永田町関係者)

 特捜部はお盆や夏休み返上で捜査に当たることになり、9月に総裁選を控える自民党は再び政治とカネの問題がクローズアップされ、ピリピリムードとなっている。