作家の乙武洋匡氏が東京15区補選にファーストの会から出馬することになった経緯について、都民ファーストの会関係者が語った。ファーストの会は都民ファが国政進出を目指して設立した団体。乙武氏は同会の副代表に就任した。
都民ファ幹事長の尾島紘平都議によると、乙武氏と都民ファは以前から親しい関係を築いていたという。「都民ファの政治塾に講師として来ていただいたり、個々の議員と食事に行ったりと信頼関係を育んできました。選挙に出てもらうための付き合いではなかったのですが、ダイバーシティ、インクルーシブといった考えでわが党とは相性がよかった」(尾島氏)
ダイバーシティとは多様性の意味で、都民ファ特別顧問の小池百合子都知事が口癖のように使っている。また、インクルーシブは包み込むという意味で、誰も排除されることのない社会=インクルーシブ社会などと使われる。小池氏が乙武氏出馬を伝える記者会見で使った言葉でもある。
東京15区補選は、柿沢未途氏が衆院議員を辞職した2月に決まった。「都議会中は候補者について話すのはやめようと決めていました。というのも、そのことがただでさえ荒れやすい予算を決める議会に影響を与えてしまいかねないからです。だから議会が閉会となった3月28日以降に一気に決まったわけです」(同)
過去の不倫報道については、小池氏が会見で「二度とそういう過ちを犯さないということで、誠実な活動を続けていると確認している」とゴーサインを出していた。尾島氏も「大丈夫です」とチェック済みという。
選挙態勢は未定なところもある。ファーストの会が推すのは当然だが、自民党や公明党がどうするのかは分からない。一部では無所属なら自民党は相乗りするとの報道もある。尾島氏は「大事なのは乙武氏が勝つこと。そのためにどういう座組が必要かを考える。あらゆる選択肢があります」と話した。
選挙が始まれば、小池氏が応援に駆け付ける予定。また、友人の多い乙武氏だけに、応援弁士には困らない。注目度の高い補選となりそうだ。











