漫画家の三田紀房氏(66)が26日、都内で行われた書籍「ボクは漫画家もどき イケてない男の人生大逆転劇」の出版記念記者会見に出席した。

 今作は「ドラゴン桜」「アルキメデスの大戦」等の作品で知られる三田氏の〝半生記〟として出版された。20代に背負った多額の借金や、ヒット作を生み出すまでの道のりについてもつづられている。

 会見では自身の代表作「ドラゴン桜」について「〝高校教師もの〟の話は来る度に理由を言って断ってたんですけど、もし『勉強が苦手な子を1年で東大に入れるという話』だったら面白いかもねって」と原型を自ら提案したことを告白。一方で「『東大は結構皆行くんですよ』って新人の編集者に言われて。その彼は灘(高校)から東大に入ってたんですよ。意外と簡単なんだよと言えば理由が知りたくなるから、そこからスタートすれば面白いかなと思って描きました」と編集者のアドバイスから方向性が定まったことも明かした。

 加えて「作品の中に実際の問題を入れたら、夜中の2時、3時の編集部に『答え合わせしろ』みたいな連絡が来るって報告を受けて。漫画も双方向のメディアとしての役割を担えるんだと感じたこともありました」と大学受験をテーマにした作品ならではのエピソードも披露した。

 また「漫画家もどき」という自称については、「漫画家ですよねと聞かれて、自信を持ってはいそうです、と答えられるかなと。漫画家さんと交流させていただくと、天才はいっぱいいるんですよ」と背景を説明。その上で「ただ日本には『目指すからには本物になりなさい』って哲学がありますけど、本物でなければ生きられないということもないと思う。(自身で見つけた)ポジションで生き続ける人生もいいんじゃないですかということは、僕なりにキャリアを重ねた中で言えることだと思います」とメッセージを送っていた。