プロ野球の巨人が、日本代表MF久保建英(22=レアル・ソシエダード)も所属したスペイン1部の名門ビリャレアルに視察団を送って育成メソッドを吸収した。

 今回の異競技間による視察は、ビリャレアルでフットボール管理部の職にある佐伯夕利子氏を介して、巨人側からの要望で実現。ビリャレアルは「読売ジャイアンツ視察団が、ビリャレアルの定評ある育成メソッドがどのように機能しているかを知るため、スペインを訪問した。日本の野球界で、自前の若いタレント選手を育成することが期待されている」と発表した。

 片岡保幸ジャイアンツU15ジュニアユース監督を始めとする巨人の視察団は、ビリャレアルのトレーニング場や最新鋭の施設、寝室、教室、勉強部屋、交流スペースを含む選手寮などを視察。さらに、さまざまなトレーニングセッションを見学し、スタッフから説明を受けた。育成選手のパフォーマンス向上のために行われる選手と指導者による個別ミーティングにも立ち会った。

 佐伯氏は「野球は、日本ではスポーツの王様です。ビジネスにおいても重要な市場です。しかし、米国色が強いスポーツで、解釈の仕方は、欧州サッカーとは大きく異なっています。野球文化の中では、選手獲得はドラフトでの指名のため、育成のコンセプトや下部組織のスキームもこれまで存在していなかったのです。しかし時代は変わり、選手の獲得が段々と難しくなっているため、今は自前で下部から選手を育成する必要性が出てきました。ビリャレアルは、模範であり、選手育成のロールモデルになるため、私たちのクラブが着目されたのです」と巨人による視察の経緯や意義を語った。

 佐伯氏よると、このような育成年代の選手に向けた総合的な育成プログラムは日本の野球界ではまだ普及していないが、時代は変わりつつあり、巨人が日本の主要球団として先陣を切ることを望んでいるという。

 巨人から久保のような〝至宝〟が誕生するのか注目だ。