ついに偉大な大横綱に並んだ。大相撲春場所11日目(20日、大阪府立体育会館)、新入幕の尊富士(24=伊勢ヶ浜)が新大関琴ノ若(26=佐渡ヶ嶽)を撃破。幕内で唯一の全勝を守り、独走Vが現実味を帯びてきた。琴ノ若に攻め込まれる場面もあったが、懐に飛び込んで逆襲。右を差して前に出ると、一気に寄り切った。大関に初挑戦で初勝利の取組後は「流れは良かったと思います。うれしいです」と笑顔。「緊張感? 大丈夫です。(大歓声は)集中してたので特に気にならなかった」と大物感を漂わせた。
新入幕で初日から11連勝は「昭和の大横綱」大鵬に肩を並べる大記録。「そういう記録は気にしてなかったけど、偉大な方の記録に並んだのはうれしく思います」と喜びつつも、大鵬のイメージを問われると「王鵬関のおじいちゃん。僕は平成。皆さん(報道陣)のほうが知ってるんじゃないですか(笑い)」と若者らしさをのぞかせた。
後続と2差をキープし、2位で追うのは同じ平幕の大の里だけ。大関以下の役力士は全員3敗以下に沈んでいる。尊富士は優勝が近づく中でも「いや、全く。意識しているようで、特に。ケガをしないように、一日しっかりやるだけ」と平常心は変わらない。審判長を務めた浅香山親方(大関魁皇)は「このままいってしまうのではと思うぐらい動きも相撲内容もいい」と新鋭を絶賛した。
新入幕Vなら1914年5月場所の両国以来110年ぶりの快挙。「皆さんの記憶に残る相撲が取りたい」と語る尊富士が、記憶にも記録にも残る大快挙をなしとげようとしている。












