卓球のWTTシンガポールスマッシュ女子シングルス決勝で、世界ランク3位の王曼昱(中国)が同4位の王芸迪(中国)を4―1で下し優勝した。この試合をめぐり、中国ネット上で「八百長」の文字がトレンドとなる珍事が発生した。

 この試合では、2月の世界選手権団体戦(釜山)女子決勝で日本戦に出場できなかった王曼昱が、出場しながら平野美宇(木下グループ)にストレート負けした王芸迪を圧倒。第5ゲームは11―1と大差を付けるなどその差は明らかだった。

 試合後、ウェイボーのホットワード(トレンド)に「八百長」の文字が踊った。「こんな八百長試合早く終われ」「ああ、八百長がホットワードに。このいまいましい中国卓球の暗黙の了解」などと、疑惑のコメントが並んだ。

 一方で、王芸迪が故意に負けたのではなく、全力を尽くせる状態ではなかったと言う声も上がった。中国メディア「網易」は「これは意図的な八百長ではなく、王芸迪のメンタルが影響している」と指摘。決勝前に、中国代表の李隼総監督が王芸迪について外国人戦選手に何度も負けていることを理由に「五輪シングルス代表はふさわしくない」と突如落選を通達した。同メディアは「李隼の発表は大打撃となった。王芸迪の価値を完全に否定した。モチベーションに大きな影響が出た」と〝無気力〟になっても仕方がないという見方を示した。

 また、別の記事では「李隼の通告はネット上で衝撃を与えた。確かに卓球国家代表は全体の状況を重視し、総合的に考慮して選手を選ぶことができるが、王芸迪が決勝に進出した直後に話してしまっては、どうやって王芸迪は耐えたらいいのか」と非難した。

 なんとも非情な通告だったのは間違いなさそうだ。