世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の解散命令請求を巡り、東京地裁は22日、教団側と文部科学省側の双方から意見を聞く「審問」を初めて非公開で開いた。審問に出席した教団の田中富広会長は「文科省の主張は明らかな間違い」と意見陳述し、争う姿勢を示した。

 審問後に行われた教団の会見に〝NGリスト〟に載せられているジャーナリスト鈴木エイト氏の姿があった。「教団本部の会見なんかに申し込むと全部ハネられてますけど。今日は僕がいることに関しては何も言わなかったですね(笑い)」

 教団側は「安倍元首相がテロリストの凶弾に倒れ、その犯人の願い通りに国家が全権力を動員して当法人の解散を目指して尽力するなど、極めて異常な事態」などと主張。それに対してエイト氏は「これまでの主張と基本は一緒なんですけど、岸田政権への批判を改めて強めてきた」と印象を語った。

 教団による不法行為が問題視されているが、「信者の信教の自由が侵害されるとか論点のすり替えをしている。そこは重要なポイント。何が問題視されているのかを認めず、論点をすり替えて被害者アピール。信者がこれだけ差別されていると、お涙ちょうだい的な作戦。あくまで責任転嫁、よりそういう姿勢が鮮明になった」と指摘。続けて「自分たちが行ってきた不法行為の反省点が全く見られない。かなり印象が悪くなってると思いますけどね」と厳しい口調で語った。

 一方で教団の友好団体から選挙支援を受けた盛山正仁文部科学相に対する懸念の声もある。エイト氏は「教団から支援を受けていた大臣のもとでちゃんとできるのかという指摘があると思うけど、盛山氏の手を離れて司法の場に移ってるし、事務方がしっかりしている」と影響がないことを強調。「逆に教団側からリークされたことによって岸田政権側も盛山氏側もかなり強固に戦う姿勢を見せているので、それはそれでいいと思います」とプラスに働くと予想した。