悔しさをにじませた。大相撲初場所千秋楽(28日、東京・両国国技館)、関脇琴ノ若(26=佐渡ヶ嶽)は本割で幕内翔猿(31=追手風)を上手投げで下して13勝目。2敗同士の決定戦に進んだが、横綱照ノ富士(32=伊勢ヶ浜)に寄り切られて初優勝を逃した。

 取組後に琴ノ若は、報道陣から今の心境を問われたものの、約1分間の沈黙。その後に「悔しいです」と一筋の涙を流しながら答えた。

 最後は敗れたものの、大関昇進の目安とされる「3場所33勝」に到達。この日、日本相撲協会の審判部は八角理事長(元横綱北勝海)に大関昇進を諮る臨時理事会の招集を要請。31日に開かれる春場所(3月10日初日、大阪府立体育会館)の番付編成会議と臨時理事会を経て、正式に新大関が誕生する。

 祖父は元横綱琴桜、元関脇琴ノ若で師匠の佐渡ヶ嶽親方を父に持つ〝サラブレッド〟は、かねて目標としていた大関昇進を確実のものとした。琴ノ若は「うれしいけど、切り替えなきゃ。来場所も始まるし、もっと責任感を持ってやらなきゃいけない」と気を引き締めた。

 表彰式後の支度部屋では、照ノ富士から握手を求められた。琴ノ若は応じたものの「でも悔しい、もちろん勝ちたかった。結果は結果、弱い自分があった。(大関になって)気を引き締めて、責任感を持ってやらないと。これから大事になる」と前を向いた。