京都アニメーション放火殺人事件で、京都地裁(増田啓祐裁判長)は25日、殺人罪などに問われた青葉真司被告(45)に求刑通り死刑判決を言い渡した。
青葉被告は2019年7月18日、京都市伏見区の京アニ第1スタジオにガソリンをまいて放火し、32人に重軽傷を負わせ、36人を殺害するなど、平成以降最悪の数の犠牲者を出す事件を起こした。
動機は京アニ大賞に応募するも落選し、小説のアイデアを盗用されたと思い込み犯行に至るという実に身勝手なものだった。裁判で青葉被告は起訴内容を認めた上で「こうするしかないと思った。現在はやり過ぎと思っている」と述べていた。
青葉被告も全身の90%以上に及ぶ重度のやけどを負った。瀕死の状態だったが、主治医を務めた鳥取大病院高度救命救急センター、上田敬博教授の医療チームによる懸命の治療により一命をとりとめた。これにより青葉被告自身の口で事件の真相が法廷の場で語られることになった。
場外論争も起きている。死刑判決を受け、2ちゃんねる元管理人で実業家のひろゆき氏が「X」(旧ツイッター)に「死刑になるための人を助けた医療関係者の努力を考えると、『死刑だから助けなくていい』という判断があってもいいような、、、」と投稿。
この投稿に対して立憲民主党の米山隆一衆院議員が「まず判決が確定するまでは死刑になるかどうか分かりません。判決確定後も、執行までは再審もあり得ます。それ迄は、被疑者・死刑囚としての制限は受けても人権を有し、病気は治療するのが法治国家です。助けない判断はあり得ません。ネタの可能性を否定しませんが、グロテスクな意見だと思います」と批判。SNS上でも論争が起きた。
治療を受けた青葉被告は医療スタッフに「こんなに優しくしてもらったことはなかった」と話したとされていた。しかし、医療関係者は「実際は『こんな低の低の人間と本気で向き合ってくれたのは初めて』と言ったそうです」と明かした。
死刑判決を受けた今、罪の重さと自分自身に向き合わなければならない。












