兄弟で格闘技界を盛り上げる! OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級6位の〝神童〟こと那須川天心(25=帝拳)は、23日にキックボクシングからプロボクシング転向後3戦目(エディオンアリーナ大阪)に臨む。戦いを前に、昨年大みそかの「RIZIN.45」で総合格闘技(MMA)デビューした弟・龍心(17)から大きな刺激を受けていた。

 ボクシング転向後初の世界ランカーとなるWBAとWBOの世界バンタム級14位ルイス・ロブレス(25=メキシコ)との試合を控え、21日に大阪市内で会見を行った那須川は相手を強敵と認めつつも「僕は技術が高い選手とやる時の方が強くなる。〝風車の理論〟じゃないけど、僕はそういうものを持っている」と小鼻を膨らませた。

 そんな神童の背中を押しているのが、MMA挑戦初戦でシン・ジョンミン(17=韓国)に2ラウンドTKO勝ちした龍心だ。神童は、弟の大みそか参戦決定当初を振り返り「世の中の意見的には反対の方が多かったんですよ。それで龍心もなえている部分はあった」。しかしその時、兄は「最初は否定されるし『いらない』とか言われるけど、結果を出しちゃえばみんな手のひらを返すから。チャンスがあるのはいいことだぞ」とゲキを飛ばしていた。

 逆風に立ち向かった弟の姿勢に那須川は力をもらった。「舞台は違うけど、戦っていることは一緒なので。そういうところは俺も見ていて『俺もしっかりやらなきゃな』と思ったし、『負けてられないな』という気持ちになりましたよね。龍心は戦っていたじゃないですか。それがやっぱり大事かなって思いますね」

 今後の龍心について那須川は「大みそかだけMMAに出るのは違うと思っていて『お前はここからスタートだよ』って話をしてますね。本人も分かっていて、練習もキックとMMA両方やっている」と二刀流のバックアップを約束。その上で「2人で『地に足をつけてやっていこう』という話をしています」と力を込めた。

 MMAで〝魂〟を見せた弟に劣らぬ戦いで今度こそKOといきたいところだ。