一人横綱に早くも土がついた。大相撲初場所2日目(15日、東京・両国国技館)、横綱照ノ富士(32=伊勢ヶ浜)が幕内若元春(30=荒汐)に初黒星を喫した。相手得意の左四つを許すと、上手も与えて防戦一方の展開。最後は若元春の寄りに屈して俵を割った。取組後は取材対応せず、国技館を後にした。

 一方の若元春は自身初の金星。「自分自身、全力を出し切った。ガムシャラというか、無我夢中で相撲を取った」と1分半を超える激闘を振り返った。今場所は7場所ぶりに平幕へ陥落したが「役力士から落ちたぶん、また一からやり直すつもりで思い切りやれている」と気持ちを新たにして臨んだ一番を制した。

 幕内後半の審判長を務めた藤島親方(元大関武双山)は「照ノ富士は右が差せずに苦しい体勢になった。自分の不得手な形。今日は若元春にうまく取られた。力負けという形ではない」と分析した。