全国高校サッカー選手権決勝(8日、国立)で、青森山田(青森)が3―1で近江(滋賀)を撃破して2大会ぶり4度目の優勝。黄金時代を築いた名将・黒田剛前監督(53=現J1町田監督)の〝電撃退任ショック〟を乗り越えて栄冠を手にした。
黒田前監督は選手権で青森山田を3度の優勝に導くなど高校サッカー界〝最強〟の名将として名をはせ、昨季からJ2町田の監督に転身。いきなりJ2優勝を果たすなど脚光を浴びる一方で、カリスマ指揮官を失った青森山田には激震が走ったという。
正木昌宣監督(42)が新たに就任したが、黒田前監督のもとで指導を受ける前提で入学した選手もいたからだ。この日はベンチ外となった2年生選手は「黒田監督に教えてもらいたいと入学した選手もいる。心配な気持ちもあった」とチーム内に動揺もあったことを告白。GK鈴木将永(3年)も「不安がないこともなかった。ショックな思いも多少はあった」と本音を口にした。
チームが低迷する懸念もあった中、そうはならないのが常勝軍団たるゆえんだ。正木新監督は黒田前監督の路線を踏襲しつつも、独自色を発揮。鈴木は「正木監督は選手との距離が黒田監督よりも近い。そういったことでも、チームの団結は深まっていった」と明かした。
DF菅澤凱(3年)は「(授業中に)寝ている部員をわざと起こさずに、正木さんが面白くいじって起こしてもらう時もあって、学校生活も楽しかった」とエピソードを披露。選手との距離感を縮める〝正木流〟でV奪回を果たした。












