東京都江東区の区長選を巡る公選法違反容疑で、柿沢未途衆院議員が28日、東京地検特捜部に逮捕された。

 後援者は「12月5日にパーティーが開催されるはずでした。法務副大臣就任祝いも兼ねる予定が中止になったので、危惧していました」と明かす。

 柿沢容疑者は4月の江東区長選挙の前に区議らに現金を配布して買収した疑いが持たれていて、これまでに特捜部は柿沢容疑者の事務所、自宅のほか、秘書や区議らの自宅を捜索していた。

「劣勢だったので、インターネットを駆使して逆転したいとの相談は来ていましたが、まさかこんなことになるなんて」(同)

「下町の太陽」をキャッチフレーズにしており、外務大臣も務めた父の故柿澤弘治さんから継いだ後援会は勢いがあった。

「戦国大名のドラマを見ているようでした。カラフルなのぼり旗の後援会が、地区ごとに競い合って、パーティーでは集結していました」(同)

 しかし、秘書の定着率は悪かった。秘書を募集している時に本人に志願を直訴したという人物は、柿沢容疑者から「あなたに秘書が務まるとは思えない。私のために泥水を飲むようなドブ板営業回りはできないだろう。政治に関心あるならよそへ行きたまえ」と断られたという。

 今回の逮捕にあたり、柿沢容疑者の知人は「都議だった夫人が落選して、柿沢事務所入りすると、ベテラン秘書が辞めて経験の浅い秘書ばかりになりました。今回の件も、他の国会議員なら『秘書がやりました。私は知りません』とできるところ、そういう案件を任せることができる口が堅く仕事がデキる秘書が育っていなかったのも悲劇です」と話している。