ケガの功名となるか。来年1月2、3日の第100回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)に出場する立大が17日、埼玉・新座キャンパスで会見し、陸上競技部の松井秀征部長が前監督の上野裕一郎氏(38)による不祥事を改めて謝罪。「関係する全ての方々にご迷惑をかけた。心よりおわびを申し上げたい」と頭を下げた。

 上野氏は女性部員との不適切な交際を報じられ、10月11日付で解任された。直後に行われた箱根駅伝の予選会は6位に入り、本戦への切符を獲得。一方で、主力の関口絢太(4年)は「正直、眠れない夜もあった」と明かすなど、チームに与えた影響は決して少なくなかった。それでも、突然の解任劇から約2か月が経過し、チームはいい方向に進んでいるようだ。

 ある選手は「あの一件で選手同士の絆が深まった。練習中の意見の交換もより活発になったし、質も高まっている。チームとして一人ひとりの選手がより責任と自覚を持って、競技に取り組むようになった」。別の選手も「今までは(上野前監督に)どうしても頼ってしまうことも多く、言われたことをこなすスタンスになっていた。今は選手が練習メニューをより積極的に考えて、自立して練習できている。より強い集団に生まれ変わったのでは」と証言した。

〝逆風〟をバネにして、悲願のシード権確保となるか。