先月10日に他界した自民党・細田博之前衆院議長(享年79)が週刊文春に「セクハラ疑惑」を報じられ、発行元の文芸春秋を訴えていた民事訴訟は、本格的バトルを前に取り下げられていた。「11月24日付で原告(細田氏側)が取り下げ、終局しました」と12日、東京地裁が明かした。
文春は昨年5月26日号から3週連続で、細田氏による女性記者らへのセクハラ疑惑を報道。細田氏は翌月「セクハラを行ったことはなく、記事は事実無根」などとして文春を訴え、2200万円の損害賠償、謝罪広告の掲載、オンライン記事の削除を求めていた。
第1回口頭弁論が開かれたのは、提訴から9か月たった今年3月。裁判はこれまで6、8、10月と計4回あった。第2回までは傍聴券の抽選があったものの、いずれも傍聴希望者は数人しか集まらず無抽選で、以降は抽選ナシ。今月8日には関係者以外傍聴できない弁論準備が予定され、細田氏 vs 文春のバトルは年をまたぎ、来年から本格化するはずだった。
8月の裁判では、記事中に登場する証言者の人数が明かされた。「某メディアのAという女性記者」に「某メディアの女性記者」が2人、「自民党の女性職員」「E子さん」の計5人。文春は取材対象者から、細田氏の言動を記録した電子データメモを計2つ入手しており、立証段階では取材記者たちの証人尋問を予定していた。
「細田さんの受け取るべきものは息子さんに相続されるので、原告が息子さんに代わり裁判を続けるという選択肢もありました。でも、息子さんは父親の権利を引き継がず、細田さんサイドは裁判を終わらせたということ」と法曹関係者。細田氏の急逝により〝疑惑〟も闇に葬られてしまった。












