俳優の磯村勇斗(31)、女優の二階堂ふみ(29)が11日、都内で行われた「第48回報知映画賞」表彰式に出席した。

 2人は作品賞・邦画部門を受賞した石井裕也監督「月」で出演。それぞれが助演男優賞、助演女優を受賞した。

 社会の〝タブー〟ともされる領域に切り込んだ本作について、二階堂は「この作品は社会が消化していない、そしてこれからも消化することのできない現実を描いた作品だと思います」と紹介。さらに「この作品を作っていいのか、現場に参加していいのかと悩んだ」と吐露した。

 それでも「この社会に確実にある、見ないようにしてきたことを社会に生きる人間の1人として当事者として見つめていたいなって思いました」と強い信念を持って撮影に臨んだことを明かし「映画は社会を変えられるんじゃないかという希望を感じられました」とほほ笑んだ。

 磯村も「『月』という映画は非常に覚悟のいる、そして責任を持って挑まなければ行けなかった」と同様に告白。さらに「この賞をいただくことで批判的なこともあるんじゃないかと考えられるくらいだった」「役者としては有難くうれしいけど、役柄としてはなんて言ったらいいか分からない感覚」と自身のキャラクターの評価には複雑な思いがあるようだ。

 それでも「これからも1人の国民として時代を見ながらも、1人の役者として映画を通して前に進んでいきたいと思っています」と受賞を糧に、更なる活躍を誓った。