サッカー天皇杯決勝(国立)が9日に開催されて川崎が0―0の延長PK戦8―7で柏を撃破して3大会ぶり2度目の優勝を果たしたが、劣悪なピッチ状況に両チームの選手からは悲鳴が上がった。

 試合はPK戦までもつれ込む白熱した展開になり、最後は柏のGK松本健太のキックを川崎のGKチョン・ソンリョンがストップして死闘に終止符を打った。

 天皇杯決勝史上最多となる6万2837人の大観衆が押し寄せて大きな盛り上がりを見せた一方で、試合に水を差したのが劣悪なピッチコンディションだ。ボコボコに荒れている場所が多く、芝生の状態はまるで近所の〝草サッカー〟のような状態。日本一決定戦にはふさわしくないピッチと化し、SNS上ではファンやサポーターから批判が殺到して「X」(旧ツイッター)で「国立の芝」がトレンドワードに入るほど波紋を呼んだ。

 決定機を外して涙を飲んだ柏のFW細谷真大は「もちろん下(ピッチ)も悪かったけど、そこの対応はしてかないと」と悔しさを押し殺すように唇をかんだ。

 また、川崎のDF山根視来は「いや~なかなか難しかった。ブロックを組んでいきたいという時に、間に縦パスを入れたいけど、そこがコントロールのところも、ワンタッチで落とすところも(芝の状態の影響が)あって。とにかく土が多かったので、ロングボールすらまともに蹴れない、すごく蹴りづらいグラウンド状況だった。一つの解決方法を探すのが苦労した」とプレーに大きな支障が出たことをズバリ指摘した。

 目を覆うような国立の劣悪ピッチが悪目立ちしてしまった天皇杯決勝。ケガ人が出なかったことがせめてもの救いか。