お世話になっております。大人の好奇心を刺激してくれるスポットに、単身乗り込むことを喜びとしている〝ぼっち記者〟でございます。

 今回私は11日まで東京・池袋サンシャインシティ文化会館で開催されている「東京ミネラルショー2023」を取材してまいりました。こちらは鉱石から化石・隕石、宝石に天然石と様々な〝石〟を取り扱う業者が国内外合わせて500社出展している、大規模な即売展示会です。商品総数は何と約100万点!

 ついついこのような展示場では、きらびやかな宝石に目が行きがちではありますが、私はあくまで〝東スポ〟記者。今回も様々な方向性から石の魅力を紹介できればと思います。

 その前にまずは特別展示から紹介させていただきましょう。東京ミネラルショーでは毎年珍しい化石が来日しているのですが、今年は古代サイ「ディアセラテリウム」の復元骨格レプリカが展示中。オリジナルはフランス中部のガナという場所で発掘されたといいます。

改めましてこちらです
改めましてこちらです

 復元図をご覧いただけると分かりやすいのですが、ディアセラテリウムはサイなのに角がないんです…! 現在も地球に生息しているシロサイやクロサイには角がありますが、ディアセラテリウムはそれらの種類とはかなり手前で分かれた、角のないグループのサイだったそう。

 ちなみに体高は1・5メートル、体重は1トンあったと推定されています。骨になっているとつい小さく見えてしまいますが、万が一遭遇した際には、角があろうがなかろうが危険を感じるサイズですね…。

 展示ブースには他にも哺乳類や鳥類の化石も展示されています。そして会期中はディアセラテリウムの〝発見者〟であるフランソワ・エスクイリエ氏も参加されているとのこと。古生物が好きという方、太古のロマンを感じたいという方はぜひ足を運んでみてください!

 そしてもう1つ、毎年恒例だという人気アトラクションに触れないわけにはいきません…! そのアトラクションとは「ジオードクラッキング」。日本語に訳すと「晶洞割り」と言ったところですが、それではピンと来ませんよね…。

 ジオードとは、溶岩中にできた気泡から生まれた原石のこと。外から見るとただの丸い石にしか見えませんが、実は内部で水晶やトレモライト、方解石等が成長して、結晶を作っていることがあるという不思議な石でもあるんです。取材当日はメキシコのチョイアス鉱山、そしてトランカス鉱山から運ばれてきたというジオードが、箱に詰められて用意されていました。

割る前のジオード
割る前のジオード

 イベントでは購入したジオードを、その場で器具を使って割るという流れになっています。基本的には茶色がかった水晶が出てくるそうですが、時折透明な水晶や、紫色のアメジストが出てくることもあると担当者の方に教えていただきました。以前のイベントで割ったジオードを見せていただくと、そこには確かに立派なアメジストが! これだけしっかりとした結晶が自分のジオードから出てきたとしたら、思わず感動してしまうでしょうね…。

内部にきれいな水晶が入っていることも
内部にきれいな水晶が入っていることも

 実はこのイベントは抽選制となっており、「何が出るか」の前に「実際に割れるかどうか」という運試しもあります。とはいえ、めったに得られない体験が待っていることは確かですので、来場した皆さんはチャレンジしてみてはいかがでしょうか…!

 いよいよ個別の出展社をご紹介…といきたいところなのですが、イベント主催の企画紹介に分量を割いてしまいましたので、前編では1社だけ紹介させていただきます。

 まず取材にご協力いただいたのは、「隕石・化石のサイトウ」さんです。店主の齊藤恒河さんは小さいころから隕石・化石が大好きで、その熱を冷ますことなくコレクター兼販売業者になったという筋金入りの〝石マニア〟です。

 現在は国内外で化石を採掘・購入しているという齊藤さんですが、今でもコレクターという側面の方が強く、とっておきの化石や隕石は販売できないそう。そんな〝コレクター魂〟が隠しきれていないぶん、かえって信頼できると感じてしまったのは私だけでしょうか…?

 せっかくなので初心者にオススメの商品を聞いたところ、隕石は「カンポ・デル・シエロ隕石」が、化石は「三葉虫」が手に取りやすいと教えていただきました。

 確かにどちらも、小学生がお小遣いを貯めれば手に入れられる価格帯(3000円前後~)…! こういった入門編のアイテムからスタートした結果、〝第二の齊藤さん〟へと成長するちびっ子もいるかもしれませんね。

三葉虫の化石はモゾモゾと動き出しそうです
三葉虫の化石はモゾモゾと動き出しそうです

 ちなみにロシアに落下した際の映像が記憶に新しい(といっても10年前なのですが)「チェリャビンスク隕石」も展示されていました。ニュースの当事者ならぬ「当時石」を手に入れられるというのも、何だか不思議な感覚です。

 最後にはとっておきの商品として、「パラサイト」という隕石を紹介していただきました。こちらは中にペリドットが含まれていることが特徴で、金と同程度のグラム単価で販売されているといいます。「パラサイト」はマニアの中でも、手に入れられるとうれしい隕石の1つとのこと。ここまで読み進める中で、宇宙から来た経緯に思いを馳せたそこのあなた、間違いなくハマる素質がありますよ…!

 まだまだお伝えしたい内容で満載のミネラルショーですが、続きは後編で紹介します。これまで知らなかった石の世界、もう少しだけお付き合いください。

エントランスの看板
エントランスの看板

【東京ミネラルショー2023】鉱物から天然石まで、約100万点の商品を取り揃えた、国内最大級の〝石の即売展示会〟。11日まで開催され、開場時間は10時から18時30分(最終日は16時まで)。チケットは事前販売制で1000円(4日通し券は1500円)、中学生以下は無料。

 詳細は公式HP【http://www.tokyomineralshow.com/】。