J2清水のDF高橋祐治(30)に対する誹謗中傷問題で、発端となったプレーに誤審の可能性が出てきた。

 高橋は2日に国立で行われたJ1昇格プレーオフ(PO)決勝の東京V戦でフル出場したが、1―0とリードして迎えた後半アディショナルタイムにペナルティーエリア内で突破を試みたFW染野唯月に対してスライディングタックルして反則を取られ、PKを献上。これを染野に決められて、つかみかけていたJ1昇格が水泡に帰した。

 このスライディングタックルによって〝戦犯〟扱いされ、一部のファンやサポーターがSNS上などで高橋に対して罵詈雑言を浴びせる事態に。5日には高橋が自身のインスタグラムで、妻である元AKB48の高城亜樹が誹謗中傷の被害を受けていることを明かし、6日には所属の清水が誹謗中傷に対して法的措置を取る可能性も表明するなど騒動が拡大していた。

 そうした中、騒動の発端となったスライディングタックルが反則ではないとの見解も出てきた。

 Jリーグの判定を検証する番組「DAZN・Jリーグジャッジリプレイ」が6日に公開され、元国際審判員の家本政明氏が自身の見解を語った。

 そこで「個人的には、どちらかというノットファウルのように感じる。(染野が)左足を軸足にして右足でボールをコントロールするというよりは、高橋選手が来ているのを分かった上で高橋選手のタックルに対してブロックする印象を持つ。いわゆるイニシエート(自ら接触を起こしファウルを誘発、または接触が起きる原因を意図的につくる行為)という動きの印象を僕は持つ。イニシエートに近い行為だったと思う」と語った。つまり高橋のプレーは反則ではなく、誤審の可能性があるというわけだ。

 高橋は反則を取られていなければ、清水はJ1昇格を果たし、深刻な誹謗中傷に悩まされることもなかった。それだけに、この判定の是非がさらに物議を醸しそうだ。