大相撲九州場所(福岡国際センター)は26日に千秋楽を迎える。25日の14日目は、大関霧島(27=陸奥)が幕内熱海富士(21=伊勢ヶ浜)との首位対決で完勝。12勝2敗で単独トップに立ち、自身2度目の優勝に王手をかけた。一方で、3敗に後退した熱海富士にも、わずかながら逆転Vの可能性が残されている。

 熱海富士が逆転優勝を果たすためには、まず本割で関脇琴ノ若(佐渡ヶ嶽)を倒すことが大前提。その上で霧島が敗れれば、賜杯の行方は2場所連続の優勝決定戦へと持ち越される。9月の秋場所千秋楽では、単独首位の熱海富士が本割で黒星。1差で追う貴景勝が勝って決定戦での決着となっている。

 そこでカギとなるのが、結びで霧島と対戦する大関貴景勝(常盤山)だ。14日目は関脇大栄翔(追手風)に一方的に突き出されて完敗。千秋楽を9勝5敗で迎える貴景勝について、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「気持ちが乗っていなかった。優勝もなくなって、勝ち越している。それではダメなんだけど。(相撲に)気持ちが込められていなかった」と指摘した。

 貴景勝にとっては、すでに綱取りや優勝の可能性が消滅し、来場所のカド番回避もかからない状況。それでも、大関を名乗る以上は場所を盛り上げる責務がある。八角理事長も「明日もう一番、最後にしっかり勝ってほしい」と奮起を促した。先輩大関は今年最後の相撲で意地を見せることができるか。