悪質なホストクラブに通う女性が借金を背負い、売春などをする問題を受け、警察庁の露木康浩長官は16日の定例記者会見で「法と証拠に基づいて、引き続き取り締まりを強化していく」と述べた。

 悪質ホストクラブ問題を巡っては、立憲民主党が被害の未然防止を図る法案を国会に提出する方向で検討している。

 ホストクラブが多い東京・歌舞伎町の関係者は「これまで警察は風営法に基づいて、歌舞伎町の深夜営業は夜1時までというのは店に来てまでチェックしているので、クラブ側も営業時間は気を付けてきました。今後はホストの『売り掛け』を返済するために違法売春している女性を摘発した際に、どのホストに貢いでいたのかを調べ、異常な金額を貢いでいたら、ホストだけじゃなく店にまでメスを入れるようです。あと、ホストはSNSで集客しますし、ホスト掲示板には女性がさまざまな書き込みをしているので、サイバーパトロールも強化するみたいです」と語る。

 歌舞伎町の元ベテランホストは「かつては顔、接客、社交ダンス、歌唱力、太客をつかむ運などが“いいホスト”でした。今は売り上げだけ。アドトラックでも看板でも『年間売り上げ3億円突破』『2年連続売り上げ1位』などと数字でしか宣伝をしていません」(同)

 そのため、カネをかき集めるためにどんな客からも搾り取ることになる。

「歌舞伎町には、親から虐待を受けるなどメンタルを病んだり、正業につけなかったり“身寄りのない”女性がいます。ホストクラブの初回は3000~5000円。そこで来た客にホストが心の隙間に入り込んで、マインドコントロール的な手法で、2回目で数万、3回目で数十万、そして一晩で何百万円も使う客に育て上げるんです。整形させてあげ、トップ風俗嬢に育て上げる“いい関係”もたまにありますが、だいたいは払えなくなったら連絡を絶ってポイ捨てでしょう」と同ホストは指摘した。