自民党の杉田水脈衆院議員が保守系月刊誌のユーチューブ番組で、アイヌ文化振興事業に公金不正流用疑惑があるとの見方をした上で「公金チューチュー」と揶揄したことについて批判の声が続いている。

 杉田氏はアイヌ民族と在日コリアンを侮辱する内容を投稿したとして札幌、大阪両法務局から人権侵害と認定された後、動画を投稿して「私は差別していない」と主張している。

 これを受けて立憲民主党は15日に「杉田水脈議員による人権侵害に関する国対ヒアリング」を開催。法務局に人権救済の申し立てを行った当事者からヒアリングを行った。

 当事者は杉田氏が「私は差別していない」と発言したことに「まったく納得できない」と厳しく批判して謝罪を求めている。

 立憲の長妻昭政調会長は16日に国会内で開いた会見で「岸田首相って自民党の総裁ですよね。これ(杉田氏の発言に)、なんにも注意とか、ちゃんと説明してくれとか、処分とか、なんにもないというのはちょっと信じられないですよね」と批判した。

 自民党と連立を組む公明党の高木陽介政調会長は15日の記者会見のなかで杉田氏に対して「問題に真摯に向き合っていただきたい」と苦言を呈している。

 長妻氏は「公明党もこの問題について一部(高木氏が)発言をしていますよね。『ちょっと、どうなのか』と…。まずは自民党としてどういうふうに考えるか。(杉田氏に)お咎めなしでいいのか。お咎めなしでいいなら、自民党としてどうしてそれが許されるのか。ちゃんと公党として発信してもらわないと許されるはずがない。まずはそこにケジメをつけていかないと。われわれは自民党としてきちっとけじめなり、説明なりを促(うなが)すことをしてほしいです」と語った。