格闘技イベント「RIZIN LANDMARK 7」(4日、アゼルバイジャン・バクー)で、〝コーカサスの死神〟ことトフィック・ムサエフ(33=アゼルバイジャン)が、武田光司(28)に豪快TKO勝ちを収めた。

 2019年のRIZINライト級GPを制するなどの活躍でアゼルバイジャンの国民的英雄の地位を築いたムサエフは、1ラウンド(R)から地元の大「トフィック」コールを背に武田に攻めかかる。圧力をかけつつ前に出て距離を制すると、組み付く武田を引き離し、鋭いパンチを叩き込んでダメージを与えた。

 2Rはジリジリ距離を縮め、中盤一気にパンチを連打しながら間を詰める。これで尻もちをついた武田の上を取ると、小刻みなパンチを振り下ろしながら相手をコントロールした。

 最終3Rは互いをリスペクトするかのように、ともにお辞儀をしてスタート。ジワジワと金網際に追い込んで鋭いパンチを何発も放つと、最後は強烈な右フックをあごにヒットさせてダウンさせる。最後は追撃のパウンドを振り下ろしたところでレフェリーが試合を止め、TKO勝ちが告げられた。

 試合後、マイクを持ったムサエフは観客と関係者、さらにアゼルバイジャン政府に感謝の言葉。2020年にナゴルノ・カラバフ紛争で兵役にもついたムサエフは「本日も私の勝利をアゼルバイジャン国民、そして戦争で人生を失ったアゼルバイジャン人に捧げます」と話して大歓声を浴びた。