「食欲の秋」でたくさん食べたくなるが、やはり肥満は万病のもと。太りにくい食生活をするためには、どういうことを意識すればいいのか。産婦人科医で元プロボクサーの高橋怜奈先生に教えてもらおう。

 ――カロリーを意識する以外に、どういうことに気をつければいいですか

 高橋医師(以下、高橋)血糖値の急上昇をさせないこと、そして上げた状態を維持しないということです。血糖値がぐんっと上がると、すい臓からインスリンが大量に分泌されます。インスリンは、脂肪の分解を抑制したり、脂肪細胞の生成を促したりしてしまうんです。

 ――血糖値をうまくコントロールするポイントを教えてほしいです

 高橋 しっかりかむことで、血糖値の上がり方を緩やかにできます。あとは、空腹が長く続くと、食べた時に血糖値がぐんっと上がります。やってしまいがちなのが、昼と夜の間がすごくあいてしまって、夜にカロリーの高い物をドカ食いしてしまうケースです。間食などをうまく利用して、血糖値の急上昇を避けましょう。

 ――空腹後の一口目もとても大事な気がします

 高橋 GⅠ値の低い物から食べましょう。野菜などが低GⅠ値の食材です。GⅠ値とは、食後の血糖値の上昇度を示す指標です。米や小麦、イモ類といった炭水化物は値が高いとされます。

 ――秋の味覚というとイモ類も浮かびますが、気をつけなきゃなんですね

 高橋 ただ、秋の味覚のサツマイモは、炭水化物の中でも比較的GⅠ値が低く、ダイエットの味方で有名です! 私も以前、減量期に活用していました。秋を実感したいし、炭水化物も取って満足感も得たい。でも、太らないようにコントロールもしたいという人におすすめです。

 ――それはうれしい情報です! 食べ方のコツなどはありますか?

 高橋 加熱したら、冷やして食べることです。冷やすと、レジスタントスターチという食物繊維と同じような働きをする物質が出ます。これは、小腸内で吸収されず、大腸で腸内細菌のエサになるので、腸内環境を整えることに役立ちます。さらに、血糖値の上昇をより抑えることも期待できます。

 ――ただ、もちろん食べ過ぎは厳禁。ですよね

 高橋 ですね(笑い)、カロリーはありますから。痩せたいという人は、カロリーを大前提として、血糖値のコントロールも意識すること。あとは、食べ方だけではなく、食事の後に軽く運動すると、食事をして上がった血糖値を下がりやすくします。歩いたり階段をのぼってみたりするといいですよ。

食後にちょっとした運動を
食後にちょっとした運動を