第36回東京国際映画祭が23日に開幕。東京宝塚劇場で「オープニングイベント セレモニー」が行われた。

 東京から映画の可能性を発信していくこの映画祭では、「東京」「国際」「映画」「祭」を文字通りに体現。多彩な映画館がそろう文化都市・東京でさまざまな境界を越え、映画の力で多種多様な世界をよりカラフルに、そして最終的には〝お祭り〟を目指す。

 セレモニーはヴァイオリニスト・川井郁子氏らによる五重奏でスタート。その後、幼少期から映画小僧だったと自任する西村康稔経済産業大臣が登場し「今でも時間があれば妻と見たいなと思うんですけど、SPと3人でポップコーンを食べながらですから、妻の手も握れない(笑い)」と苦笑い。その結果、アマゾンプライムなど配信で映画を楽しむようになったといい「まさに映画の新しい時代を迎えています。映画の可能性が、デジタルに、国際的に広がっている証しです」と話した。また岸田文雄内閣総理大臣はビデオメッセージを寄せた。

 各部門紹介などを経て、今年のオープニング作品となるヴィム・ヴェンダース監督作品「PERFECT DAYS」の制作メンバーが登場。俳優の役所広司、柄本時生、石川さゆり、三浦友和らがステージを彩った。

 同作は今年の第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、主演の役所は最優秀男優賞に輝いている。俳優陣を代表し役所が「白紙の状態で見てもらうのが驚きがあっていい。命のある人間たちと、たくさんの樹木と、東京の風景があって。監督の暖かいまなざしでそれをカメラに収めているドキュメンタリーのような作品になってます」と見どころを説明した。

 最後は安藤裕康チェアマンが感謝の気持ちを伝え「それではこれからの10日間、映画祭を楽しんでください!」と呼びかけた。