自民党の麻生太郎副総裁の「公明党ががん」発言で永田町は解散風に拍車がかかっている。

 麻生氏は24日に福岡市内で行った講演で、昨年12月に閣議決定した反撃能力保有を含む安保関連3文書の改定をめぐって、「一番動かなかったガンだった」と公明党の山口那津男代表、石井啓一幹事長、北側一雄副代表を名指しのうえに「山口、石井、北側」と呼び捨てで批判していた。

 山口氏は26日の会見で麻生氏の発言について「どういう意図で話したのか直接聞いていない。前後の関係も分からないので評価は控えたい」と述べるにとどめた。

 永田町では、岸田政権が内閣改造を終え、衆院解散から2年の節目を迎えることで、来月開会予定の臨時国会の会期中に解散に踏み切るとの観測が高まってきている。

「公明党とは東京での選挙協力が1回破談し、冷戦状態から雪解けしたばかり。そこでの麻生発言で、保守系の受けは良くても公明党との関係がぎくしゃくしている選挙区では何をしてくれてるんだと怒っていますよ」(自民党関係者)

 麻生氏は国民民主党の連立入りも画策している最中で、公明党の山口氏がこの日、即座に反論できなかったように裏では激しい駆け引きが繰り広げられている。

「連立解消になってもおかしくないほどの問題発言で、将来的な連立組み替えも見越した麻生氏の〝犬笛〟でしょう。大きなスキャンダルも出てない中で、解散総選挙となれば、維新が議席を伸ばす程度で、大勢に影響はないとの見方です」(与党議員秘書)

 過去4回の衆院選も9~11月の解散、10~12月投開票が定着しており、岸田首相も勝利の方程式に乗るのか。