【カップめん評論家 taka :a 激推し!トレンド最前線】大人気ブロガーがオススメの新作カップめんを紹介する当コーナー。今回は9月11日に発売され、大きな話題となっている「特上 カップヌードル」4種をジャッジしてもらった。メーカー希望小売価格は通常シリーズより23円高いが、ズバリ、どれが一番?

「特上 カップヌードル」とは、1971年(昭和46年)9月18日の発売以来、即席カップめん市場で圧倒的な占有率を誇る「カップヌードル」の発売52周年記念商品です。全国的に節約志向が進む一方、価値を感じるものは「価格が少し高くても購入したい」と考えるユーザーに着目し、あえて高級路線の〝プチ贅沢な四天王〟を新規に投下。

【トリュフ風味の小袋と史上最大サイズの謎肉を搭載】日清食品「特上 カップヌードル」(259円+税)

ある意味〝すべての始まり〟
ある意味〝すべての始まり〟

 オリジナルは、いつもの〝洋風しょうゆ味〟を踏襲しつつ、別添の「特製トリュフ風味オイル」と史上最大サイズの謎肉(なぞにく)で特別感を演出しているのですが、しょうゆのキレと糖類の甘さを通常品よりも強調していたり、ネギの加工方法をフリーズドライに変更していたり、実は麺の質感まで変えるなど、緻密なセンスを感じるデフォルメには息を呑みました。

謎肉は通常サイズの1・5倍
謎肉は通常サイズの1・5倍

 つまり、ただトリュフの風味を取って付けただけの「カップヌードル」ではありません。

【カレーはファンの想いを大切に】日清食品「特上 カップヌードル カレー」(259円+税)

みんな大好きカレー味
みんな大好きカレー味

 片や「特上 カレー」は、あえて通常品から逸脱しないようなスタンスで、結論から申し上げますと〝そんなに感動するほど特上じゃなかった〟というのが率直な意見になります。しかし、いつも以上にスープはドロドロで、牛に由来する成分やチーズの風味で欧風カレー寄りの面持ちにシフト。その結果、誰が食べても漠然とワンランク上の雰囲気が楽しめる、この方向性は幅広いファン層を抱えている「カレー」ならではのアプローチといえなくもありません。

スープはどろどろ
スープはどろどろ

 かなりボテッとしたテクスチャーですが、それを「特製薫り立つ後かけスパイス」の複雑な清涼感が中和してくれるのと、普段のフライドポテトとは異なる皮付きポテトもステータス。悪くいうと無難なイメージではあるものの、よくいえば期待を大きく外さない、重心が低めの仕上がりです。

【別添なしで〝特上〟を実現】日清食品「特上 カップヌードル シーフードヌードル」(259円+税)

海鮮オールスター
海鮮オールスター

 突如として現れた特上シリーズ3品には、それぞれ小袋を別添しているのに対し、なぜか「特上 シーフード」だけ普段と変わらないオールインタイプ。ほかの3品と比較して、どこか特別感に欠けるファーストインプレッションを抱かれるかもしれません。ところがどっこいフタを開けると〝特上〟の名に相応しいセンスの持ち主で、通常品との明確な違いとしてエビの追加にスポットが当たりがちですが、それ以上に注目していただきたいのがスープの骨組み。

エビが追加されています
エビが追加されています

 スープの素を豚脂で固めているため、動物系のコクは通常品よりも深く、フロントには干し貝柱を彷彿とさせる乾物の旨みが立ち、濃密な海鮮の波が過ぎ去った後は、タイの芳ばしさと甘みが残る、意図せずとも笑みを含んでしまうような高級感。味のベクトルは〝長崎ちゃんぽん〟に傾くので、その系統が好きなら確実にハマります。

【スナック菓子からサルサソースに進化】日清食品「特上 カップヌードル チリトマトヌードル」(259円+税)

通常版は軽めのジャンクさが魅力ですが…
通常版は軽めのジャンクさが魅力ですが…

 現存する四天王の中では〝御三家〟の陰に隠れている「チリトマトヌードル」ですが、熱狂的なファンが多いのも事実。そのため裏を返すと今回の特上シリーズ中、けっきょく〝ふつうのやつがおいしいよね〟と一蹴されてしまう確率も高いであろうフレーバーなんですけれども、その反響に臆することなく思い切ったアレンジを決行した日清食品。土台は通常品に忠実で、そのトマト感を強める程度のアレンジに過ぎません。しかし、別添の「特製ホットチリ風味オイル」を投入した途端、ハラペーニョを想起させる爽やかな辛さとチーズの風味が加わって、変化の度合いを例えると、メキシカンなスナック菓子からサルサソースくらいの次元にぶっ飛ぶ感じ。

 白い謎肉からバトンを渡された、粗挽き唐辛子入りの謎肉もパンチの効いたアイテムで、全体的な辛さもパッケージの表示(辛さレベル2)以上に強く、けっこうな変貌を遂げていました。あの真面目だった委員長と久々に会ったらパリピになってたぞ、くらいの衝撃に耐えられるタイプの方は、いっちょ試してみてください。

【まとめ】というわけで、どれが〝一番美味しい〟のか。元も子もないことをいいますと、好みです。ただ、即席カップめんマニアとして格付けすると、もっとも特別に感じたのはトリュフ風味の「特上 カップヌードル」で、それはオリジナルの魅力を守りつつ、あきらかに和を強め、なおかつ洋にも振り切っている、矛盾を超えた調和に価値が見出せた一杯。

 次に感動したのは「特上 シーフードヌードル」で、小袋に頼らずとも高級感は打ち出せる、ある種のプライドと凄みが伝わってきました。コンセプト的に「特上 カレー」は守りに入り過ぎていると感じたので、3位を選ぶなら「特上 チリトマトヌードル」を推しますけど、それぞれ〝特上〟の指標が大きく違うため、ご自身の好みや苦手意識と相談しつつ、新たな魅力に触れてみてください。

 各商品の詳しいレビューはブログ「本日の一杯 -Cupmen review blog-」参照。

 ※表示価格は発売時のメーカー希望小売価格です。スーパーなどでの販売価格は希望小売価格よりも安くなるケースが一般的ですが、コンビニでの販売価格はメーカー希望小売価格+8%を目安にしてください。