レスリングの世界選手権5日目(20日=日本時間21日、ベオグラード)、女子50キロ級決勝で東京五輪金メダルの須崎優衣(24=キッツ)がモンゴル選手をテクニカルスペリオリティー(旧テクニカルフォール)で下し優勝。4度目となる金メダルを獲得した。大会前に右ヒザを負傷する大ピンチを乗り越え、頂点に立った最強女王。来年のパリ五輪での連覇がぐっと近づいた。また、この日行われた全4階級は日本勢が頂点を独占。まさに“ゴールドラッシュ”となった。
「地球上でパウンド フォー パウンド(全階級を通じて最強)!」と世界レスリング連合(UWW)の実況も紹介する須崎が、開始早々からその強さを発揮した。必殺のアンクルホールドがさく裂。わずか1分29秒で10点差をつけるテクニカルスペリオリティーで勝利した。
東京五輪を含めると5度目の世界一の座は、これまでにない苦境を乗り越えて手にしたものだった。「19日前にケガをしてレスリングができなくて、試合がぶっつけ本番でした」。練習中に右ヒザを負傷し、ひきずらなくては歩けないほど。それでもパリ五輪で2連覇を達成するという強い思いでマットに立ち、前日、代表に決定。この日も勝ち切った。
「たくさんの人がサポートしてくれたおかげでレスリングをすることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。こういうことを乗り越えてこそ、2連覇が待ってくれていると思うので、今後もどんな試練があっても乗り越えて目標を達成したい」と力強く語った須崎。ひと回り大きくなった女王がパリで輝きそうだ。
また、女子57キロ級決勝では、前日にパリ五輪代表に決まった桜井つぐみ(22=育英大)がモルドバ選手を3―2で下し、55キロ級を含め3年連続の世界一に輝いた。女子76キロ級決勝でも、同じくパリ五輪代表の鏡優翔(22=東洋大)が8―0とリードしたところでキルギス選手が負傷棄権し、初の金メダルを獲得。非五輪階級の65キロ級決勝でも尾崎野乃香(20=慶大)が米国選手を下し、金メダル。会場に4度も「君が代」が流れ、日本女子の強さを印象付けた。












