大分県別府市で2022年に起きた大学生2人死傷ひき逃げ事件で、警察庁が逃走中の八田与一容疑者(27)を重要指名手配容疑者に指定したことに大学生の遺族は15日、「全国警察の捜査が進むことを期待しています」とのコメントを出した。

 遺族は「八田容疑者の人物像と事件の経緯を多くの人に知ってもらいたいです。似た人物を見たら、全国どこでもいいので近くの交番に情報提供をお願いします」と訴えた。

 有力情報の提供者には、上限300万円の公的懸賞金(捜査特別報奨金)が支払われる。遺族は私的懸賞金500万円も設けている。合わせて800万円となる。

 事件は22年6月29日夜、別府市の県道で、八田容疑者の軽乗用車が制限速度を大幅に超える速度で、信号停止中のバイク2台にそれぞれ追突し、男子大学生1人(19=当時)が死亡し、別の男子大学生1人が負傷した。

 道交法違反での指名手配は全国初となる。関係者は「防犯カメラの映像からすると、八田容疑者と大学生がトラブルになり、走り過ぎた大学生を八田容疑者が追いかけ、80キロ以上のスピードで故意に追突した可能性が高い。車を凶器に使った殺人事件です。遺族は時効のない殺人容疑での捜査を求め、県警は殺人容疑も視野に入れています」と語る。

 指名手配となり懸賞金が設けられた容疑者といえば、市橋達也受刑者(無期懲役で服役中)がいる。自殺説が流れながらも、整形を繰り返し、離島生活をするなどして、2年7か月の逃走劇だった。

「八田容疑者は学生時代の知人から『突然キレて怖い』と言われつつ、尋常じゃない行動力があるとも。八田容疑者のSNSでは、画像加工した顔をアップしてますが、整形したら分からないかもしれません」(同)

 市橋受刑者は最初の指名手配ポスターで特徴として「目は一重まぶた 下唇が厚い」と書かれたため、自ら下唇をハサミで切り、カッターナイフでほくろをえぐった。八田容疑者はつり目が特徴だ。八田容疑者が市橋受刑者を参考に逃走すればやっかいだ。