陸上男子棒高跳びのレジェンドで現在は国際オリンピック委員会(IOC)委員を務めるセルゲイ・ブブカ氏が大スキャンダルに見舞われている。

 英メディア「インサイドザゲームズ」によると、ブブカ氏はロシアによるウクライナ侵攻が始まって以来、ロシア占領下のドネツク人民共和国でビジネスを行おうとしているとウクライナメディアが報道。ブブカ氏はウクライナ出身で同国のオリンピック委員会会長も務めているだけに、激震が走った。

 ウクライナメディア「Bihus」は「ブブカ氏とその弟ワシリーが所有する会社が、ドネツクの占領者に数十万ルーブル相当の燃料を供給している」と指摘。同社の主な活動は燃料取引で、ブブカ氏は昨年2月にウクライナ侵攻が始まった後もロシアとの入札で取引を行っていたと伝えられている。この報道後、ウクライナ治安当局がブブカ氏に対する捜査を開始する事態になっている。

 事実ならば祖国を裏切る重大な問題だが、ブブカ氏は自身のユーチューブチャンネルで猛反論を展開した。

「私はウクライナの土地で生まれ、常に全世界で大きな誇りを持ってウクライナを代表してきた。私は常にウクライナのために戦ってきたが、今、私の評判を打ち砕く運動が私に対して始まっている。すべてのウクライナ人と同様、私も最初からウクライナとともにあり、ロシアの侵略との戦いで可能な限りのことを行うという選択をした」と潔白を強調する。

 そして「2014年以来(ドネツクの)占領地には行っていない。私は占領地でのビジネスとは何の関係もない」と断言。疑惑を否定した。

 その上で「私の名前を汚そうとする人たちに言いたいのは、スポーツの分野でウクライナのために戦うことは私にとって常に名誉なことだということだ。祖国の国益のために戦うことは、私にとって最高の名誉だ」と訴えた。

 ブブカ氏のスキャンダルは国際的な関心事となりそうだ。