2年ぶりの復活にも大ナタだ。〝IQレスラー〟桜庭和志がプロデューサーを務めるグラップリングイベント「QUINTET.4」が、10日に横浜アリーナで開催された。立ち技格闘技イベント「K―1」との資本業務提携を締結したことで約2年ぶりの復活が実現。これを〝バカサバイバー〟こと青木真也(40)がぶった斬った。

 イベントはK―1の大会終了後に同じ会場で行われ、4チームが参加する団体戦のトーナメントと2試合のワンマッチが行われた。トーナメントでは玄人好みの試合が展開された末、クレイグ・ジョーンズ率いる「THE B―TEAM BULLS」が優勝。ワンマッチではプロデビューとなった桜庭の長男・大世が、アテネ&北京五輪柔道男子66キロ級金メダルの内柴正人にヒザ十字固めで一本勝ちするジャイアントキリングもあった。

 大会後、桜庭はトーナメントの15試合中12試合が引き分けとなり、一本で終わった試合が3試合にとどまったことに「レベルの高い選手を集めたんですが、もう少し一本が出るかと思ったんですけど…。選手は努力しているんですけど、そこは選手同士でどうやったら一本が取れるか考えなきゃいけないかなと」と課題を口にした。

 大会を終え、世界トップレベルのMMAグラップリングの技術を持つといわれる青木は「グラップリングって、どうしてもああなっちゃうんだよ。実力が拮抗すると、なかなか決まらなくなってこう着してしょっぱい試合になる。それはもう、そういうジャンルだから。それに多少実力差があっても片方が防御に徹すると守れちゃうから。ルール的にもそうなるのは無理ないよね」と声をしゃがれさせた。

 QUINTETでは団体戦での大将同士の対戦を除いて判定決着がなく、一本がなければ引き分けで両者退場となる。それが勝敗の機微にもなるのだが、引き分けを増やすことにもなるという指摘した。

 さらに「グラップリング」というジャンルについて、「結局、やる側が面白い競技で、見る側には難しい競技なんだ。実力が拮抗している〝塩試合〟も、せめぎ合いだからやってる方は楽しいんだよね。守りに徹するのも楽しいから。だからグラップリングで塩試合はなかなかなくならないと思う」と指摘。

 その上で「ただ、一つだけQUINTETが面白くなる方法がある。それは俺が解説することだ! あ、ダメか。そういえば俺、桜庭さんに共演NGにされてたんだった…」と肩を落とし、メガネを曇らせた。

 そして「それはそれとして、今回は俺にも収穫があった」とも。ワンマッチで石黒遥希がV.V Meiにヒザ十字固めで勝ったが「石黒遥希のセコンドをしていた竹浦正起さんが、俺の試合でもセコンドをするんだ」と明かす。

 自身も格闘技イベント「ONE FIGHT NIGHT 15」(10月7日、タイ・バンコク)でマイキー・ムスメシとのグラップリング戦に臨むが「これは縁起がいいだろ。竹浦采配に期待だ!」と話し、自転車で三田方面に走り去った。