ジャニー喜多川氏から性被害を受けた元ジャニーズJr.大島幸広氏が30日、ジャニーズ性加害問題当事者の会の石丸志門副代表と立憲民主党「性被害・児童虐待」国対ヒアリングに出席した。
性加害をめぐる「外部専門家による再発防止特別チーム」はジャニー氏の性加害を認定。背景に同族経営によるガバナンス不全を指摘し、藤島ジュリー景子社長に辞任を提言した。
これを受けて大島氏は「昨日(29日)の提言を聞きまして、ジュリー社長は退陣すべきだという提言が出たんですけども、まずは退陣せずにしっかり責任を取っていただいて、この問題がきれいにかたずいたら、退陣するなりしていただきたいと思います。それと被害者の場に出てきて直接、(性被害者と)対話をしてもらいたい。また出てこられていない被害者の方々は、数千人いると思います。一人残らず、何年もかけて救済してもらいたいです」と語った。
これまで何人もの元ジャニーズJr.が顔と名前を出してジャニー氏からの性被害を告発している。大島氏は政府担当者たちに対し「私たちは本当に命を削りながら、この場に来ています。早急に被害者を救済していただきたい。長引けば長引くほど、私たちの精神的なダメージも大きいのです。(国に対して)それをわかった上で早急に対応してほしいです」と強く訴えた。
大島氏は1998年の夏ごろ、中学2年生の時にジャニー氏からの性被害を受けたという。
「夢と希望を持ち、芸能界に入ってきた私は、とてもショックで突き落とされた気分でした。私の人生初の性的体験は60過ぎの男性で、このことを思い出すと、今でも心がぐちゃぐちゃになります。その後、ジャニーズ事務所を退所する2000年までにジャニー氏から性被害を200回以上受けました」と振り返った。
続けて「いまだにその時の(ジャニー氏から受けた性被害の)ことを夢に見ますし、普通に生活している時に突然、(性被害を)思い出すことがあります。思い出してしまうと、その嫌な思い出をまた心にしまい込んだり、3、4日、長くて1週間ぐらいかかってしまいます。思い出してしまうと、女性との性行為の時にまったく勃起しないこともあります」と証言した。