後継会長が決まらない混乱が続いている自民党・安倍派(清和会)で、無所属の小泉進次郎元環境相に白羽の矢が立ったとの一部報道に党内では猛反発。世論人気とは裏腹に深刻な“進次郎アレルギー”が浮かび上がっている。

 28日発売の「週刊ポスト」は安倍派の後継者争いで、森喜朗元首相が進次郎氏に派閥入りを打診し、後継会長に据えようとしている動きがあると伝えた。

 安倍派は会長だった安倍晋三元首相を昨年の銃撃事件で失い、後継者が不在のまま。今月、常任幹事会を新設し、塩谷立座長の下、萩生田光一政調会長、西村康稔経産相、松野博一官房長官、世耕弘成参院幹事長、高木毅国対委員長の計6人による集団指導体制への移行が決定している。

 進次郎氏は清和会の元会長でもあった小泉純一郎元首相の息子で、血脈的には同派の中心に立ってもおかしくないが、政界入りしてから無所属を貫いており、安倍氏との折り合いも悪かったとされる。その安倍氏亡き今、進次郎氏が父親と同じ派閥に入る環境が整いつつあるという見方だ。

 この進次郎氏のスカウト案の一報は党内も駆け巡ったが、党関係者は「いくら清和研の後継会長が決まらないからといっても進次郎氏だけはない。もし安倍派入りして、会長なんてなったらそれこそ分裂ですよ」と一笑に付した。

 今月行われた共同通信による次の自民党総裁に誰がふさわしいかの世論調査で、進次郎氏は石破茂元幹事長、河野太郎デジタル相に続いて3位にランクインした。「国民的人気は高いかもしれませんが、党内では進次郎氏に期待している人は少数。人望はないし、派閥に属したことがないから、しきたりも分かっていない。だから敵ばかりをつくって、冷や飯を食わされ続けている」(同)

 それでも一寸先は闇の永田町。人材不足に泣く安倍派を救うために進次郎氏が担ぎ出される可能性はゼロとは言い切れないようだ。