【第21回 I Can’t Stop The Loneliness】
こらえ切れず悲しみがとまらない♪ 相変わらず昭和テイストでお送りしております。今回は更年期で「あれこれ」止まらなくなるお話です。
年齢に関係なく強いストレスが加わると脳の指令系統にエラーが発生し、男性ホルモン=テストステロン分泌が低下します。さらに加齢によって、テストステロンを分泌する臓器側(睾丸や卵巣=卵巣からもテストステロンは分泌されています)の能力が落ちていると泣きっ面に蜂で、よりいっそう低下します。その影響で「性欲低下」が起きてきます。
これは何もセックスにかかわる話だけではなく、やる気や生きる意欲までも奪われてしまいます。というのも、これまで何度もお伝えしてきたように、テストステロンは人間にとってのエンジンオイルのような「元気の源」だからです。枯渇すれば気分の落ち込み、引きこみがちになって、フレイル(虚弱)が加速していく。まさに悲しみがとまらない状態に…。
私が更年期男女を取材して感じるもうひとつの「I Can’t Stop」は「おしっこ」。頻尿・多尿など排尿障害に悩む方がとても多いのです。
こんな日本の論文があります。男性更年期外来を受診した患者さんを対象に、各種問診、更年期障害質問表(AMS)、国際勃起機能スコア(IIBF―5)、国際前立腺症状スコア(IPSS)、夜間排尿回数、喫煙・飲酒状況、運動習慣、理学検査(ウエスト径、BMI)、血液検査(フリーテストステロン、コレステロール値など)で、「性欲低下」の症状の重症度に影響している因子を検討したのです。
その分析で、性欲障害の重症度と相関していたのは、高齢、喫煙、勃起機能低下、そして注目すべきは夜間排尿回数だったこと。テストステロンが低下すると交感神経の緊張が続き、なかなか寝つけなくなり睡眠の質が落ちます。夜中に目が覚めて、手持ちぶさたでトイレの回数が増えるのか。それとも尿意を覚えるから、何度も目が覚めて睡眠の質が悪化するのか。卵が先か鶏が先かは明らかになっていません。しかし、夜間頻尿の回数と性欲障害の重症度が相関しているのは間違いなさそうです。












